中級から学ぶ(Bài 14)

中級から学ぶ(Bài 14)

 

川上良円さんは若いお坊さんである。富士山の見える町に生まれ、豊かな自然の中で育った。山を歩いて動植物の写真を撮るのが何よりの趣味だという良円さんは、高校を卒業するころまでは母校で自然科学の教師になりたいと考えていた。しかし、家が祖父の代から寺であったこと、さらに父親に強く勧められたことなどが理由で仏教の大学に入った。
父親の良恵さんは、自分の苦い経験から「戦争はいけない。どんなことをしてでも、平和は守らなければならない」といつも言っていた。そしていろいろな所へ出かけていては、自分の戦争体験や平和の大切さについて話をするのが自分の仕事だと考えていた。良円さんはそんな父親を見て、ただ自然が好きなだけの気の弱い自分に父と同じような活動なんてまさかできるはずがないと思っていた。

大学を卒業する春のことだった。ある写真の展覧会で、一枚の衛星写真に添えられた文字が目に留まった。そして、その短い文章との出会いが良円さんの人生を変えた。

「遠く離れた宇宙から見た地球はとても美しい、夜空に浮かぶ小さな青い球だ。その上で争い、血を流し合っているなんて本当にばかばかしい。国や民族が違っても、みんなヒトという同じ一つの種なのだから」
小さい青い球の上の生き物      宇宙飛行士の言葉に、そうか、それが自分たちだったのか、と良円さんは思った。毎日見ている富士山も回りの家も人も、宇宙から見たら一つのちっぽけな球なのだ。

良円さんは、一年ほど前から、町に住み始めたベトナムの人たちと一緒に畑を作ってみようと思い立った。戦争のために国を離れて新しい環境に移り、一生懸命に生活しようとしている人たちである。畑作りのアイディアを町の人たちに話してみたところ、土地を提供してくれる人、野菜の種を分けてくれる人、畑仕事の道具を貸してくれる人が次々に出てきた。そんな反応に気を良くした良円さんは、あちらこちらへ行き、いろいろな人に援助を求め、そして週末には朝からベトナムの人たちと畑に出るようにした。ベトナムのみんなは大喜びだった。懐かしいふるさとの野菜が栽培できるなんて夢のようだと言うおばあさんがいた。工場の仕事でどんなに疲れていても、野菜畑のおかけで元気になれると言う若者もいた。初めてできた野菜を協力してくれた町の人たちに分けて、食べてもらった。そうしているうちに、喜んで町の人の中から、もっと広い土地を貸そうと言ってくれる人や、一緒に汗を流したいという若者も表れた。

良円さんは今、父親とは違った形で平和のために自分にできそうなことは何だろうかと、まじめに考え始めたところである。


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